祝脳・Viva il cervello

祝脳

「見ろ、この無様な脳を!」

人間誰しも、色々な洗脳によって生きる知恵を得ている。

完全な自由はない。

謙虚さと、尊敬と、勤勉さをもって、洗脳に先ずは浸かってみて、

それから次の洗脳へと向かう。

そんな瞬間を目から鱗が落ちるとも言うのだろうか。

人を極限状態に置いて施す、比喩ではない軍事技術としての洗脳でも、

洗脳にかかる時は目から鱗が落ちるような感覚があると聞いた。

単一言語によるひとつの思考回路、という洗脳

上記、”洗脳”という言葉を使い過ぎた感がある。

ここで改めて、それを”文化圏”や”世界観”、”思想”、”思考方法”、などで言い換えるゲームをしてみてもいいと思う。

日本語という高等学問まで思考できる言語を持ち、

言語的に近いはずの朝鮮語、モンゴル語、などはあまり身近ではなかったので、

(朝鮮半島ルーツの身近な人は割といたし、きっと通名使用で顕ではない人たちも沢山いるだろうけど)

日本語で把握できる世界を超えたところを見たいと願った。

つまりは、

そんな無様な脳に祝福を!VIVA IL CERVELLO !

祝脳 脳

祝脳・Viva il cervello

H27W39D27(cm) 2003年
小松石, ポンポン