「蟻が、しなやかな肢体を持っていてもいいではないか。」
形態のカノンが蟻に想像上で乗っかってみたらどうなるか、の、試し。
という訳で、ナンセンスでありつつ心地よい小さいモノになった。
片手でも持ちやすく、昔の電話の受話器のような持ち心地に重量を持たせた感じ。
昭和54年生まれの私の家にあった記憶最古のダイヤル式電話はクリーム色だったので、色的にも近い、、近くはない。
この作品は、今現在、私の部屋に置かれている。
タイトルについて、 “あり”と”Formica”
「あり・Formica」
“あり” “蟻” “アリ”と私の知る限り3つの日本語表記があり、
(ハチ目 アリ上科 アリ科 Formicidaeとかは抜きで)
イタリア語はFormica以外にはFormichina, Formicona,を思いつくものの、
それらは私の言語感覚に直接触れない。
日本語表記からは”あり”を選び、イタリア語表記からは”Formica”を選び、
ひらがなで他の意味を指しかけるのをイタリア語で止める構造になった。
あり・Formica
H8W30D14(cm)2004年
大理石