植物細胞・Cellula vegetale

植物細胞

気候って違うんですね

学部2年目くらいの時だったと思う。

意味不明にスペインに留学するつもりでいて、
スペイン大使館に行って資料を集めてきたりしていた。

なぜ留学する気満々だったのか今となっては謎なのですが、
多分そんな話を友達にしたのだと思う。

その友達とスペインに旅行へ行った。

やたら旅慣れた友達で、”マドリードに到着して暑ければ北へ、寒ければ南へ“ という、計画で、
実際に行ったのは北でも南でもなく、西だった。なんでかは覚えていない。

サラマンカ〜カセレス〜メリダ、とバスで巡った。(確かにメリダは若干南。)

現地の衣装博物館では、17世紀のレース編みを見ながら、
現在と過去が文化的にもあまり無理なく続いているのは西洋だからなのかと思ったり。

そんな中で、思い出は湿度の違いに集約されていった。

植物細胞の日本

日本に戻ったら、

ぷりぷりに水分を含んだ植物細胞だと思った。

中身は栄養に富んだ凝縮された水分が満たされている。

植物細胞

まあ、そもそもゴルジ体とかミトコンドリアとかまで意図したらこんな形態にはならなかったろとは思う。

ちょっと軍艦巻きっぽくもある。

非常に結晶が美しく出る石で、磨き方によって表情が変わる。

台座は先輩に五百円で制作していただいたもので、講評の時にやたら褒められた。

植物細胞 台座

懐かしい。 ありがとうございました。

植物細胞

植物細胞・Cellula vegetale

H23W42D26(cm)2001年
黒御影石